ブキッビンタン暴動！首相からの要望

暴走騒ぎで18名を逮捕

昨日、日曜日の深夜から月曜日早朝にかけて、暴徒騒動（mob attack）のあったブキッ・ビンタン（Bukit Bintang）のロウヤットプラザ（Low Yat Plaza）近辺は、この午後には平常どおりとなっているようです。

クアラルンプール警察署長によると、土曜日の携帯電話盗難事件に関連した暴徒騒動までの2日間での逮捕者は、盗難容疑者も含め16～40歳の男性18名。

日曜日深夜以降の乱闘での負傷者は、報道カメラマン2名、ジャーナリスト1名を含む5名。

また、今回の暴動をおこすきっかけとなった、「電話盗難容疑者は、この販売店でクローン電話購入詐欺にあった」という主張を論駁。

この捜査では、電話盗難事件そのものに焦点が絞られ、この一連の事件の発端となった人種的な問題が動機づけではないことを主張しています。

18名以上が逮捕された事件の発端はソーシャルメディアを通しての噂

ソーシャルメディア上では、多くの噂であったり偽ニュースがでまわっています。

今回の事件は、こういった真実ではない噂がひろまって暴力騒動へとエスカレートしたものです。

ソーシャルメディアの利用者それぞれが合理的に考え、未検証のニュースや情報にまどわされないことを願います、と伝えています。

観光地でもあるブキッビンタンの警察による警備強化

また、警察署長は、観光地としても有名な商業、ショッピング、エンターテイメントのハブ、ゴールデン三角地帯であるブキッビンタンでの市民の安全確保、秩序維持のため、警察による警備の強化を保障しています。

また、事件のあったデジタル製品で有名なショッピングモールでは、本日閉店のところが多かったものの、ショップオーナーより店を開けるよう指示をうけ、不安な様子の販売員もあったようです。

この一連の騒動には、人種紛争、マレームスリムグループのペキダ（Pekida）が関与しているという推測がありましたが、この月曜日、ペキダでは、乱闘への関わりを拒否しています。

組織の代表によると、集まりを開くことでさえ了解が必要で、今回のケースでは、何の指示もでていないとし、この事件の調査は警察に委ねるべきであると伝えています。

ナジブ首相、治安法の適用

マレーシアのナジブ・ラザク首相は、今回のロウヤットプラザ（Low Yat Plaza）での事件で、多民族国の調和を乱した関連者に対して、治安法（Sedition Act ）が適用されるであろうと伝えています。

ナジブ首相は、今回の暴徒攻撃の場面に非常に失望したとして、彼のマンダリン（中国語）用フェースブックページにて、人々（Rakyat）は、インターネット、オンラインメッセージを通して、人種的憎悪をつくりだすべきではない、と公表。

このような調和破壊を防ぐために、内務省、マレーシア通信マルチメディア委員会（MCMC）に対し、徹底的にモニター（監視）するよう、また、破壊者に対しての治安法を適用するよう指示をだしています。

警察では、すでに、この事件に関しての対応策をとっているので、噂を広めることをやめ、警察の公式声明に依存するべきである、と伝えています。

また、プレスカンファレンスの際、マレーシア人に対して、暴徒的思考をフォローせず、冷静さを保つよう要望。

暴徒心理にまどわされない

Don't give in to the mob psychology.

暴徒心理*にまけないこと。
何か問題が発生した際、事実を確認することなく盲目的に従い、感情的になる傾向がある

とし、今回の問題は、人種的なものではなく、犯罪行為に重点をおくべきで、警察によって調査されていることを伝えています。

また、マレーシア・チャイニーズ協会（MCA）事務総長オン・カチュアンは、人種的要素の影響なく調査がすすめられるべきであるとし、冷静になることを呼びかけています。

ナジブ首相同様、ソーシャルメディアを、誤った情報を広めるために悪用しないよう、また、扇動的な記事、画像、動画をひろめることで、無責任な罠に陥らないよう、国民に促しています。

ニュース参照：Straits Times、Straits Times

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