1. マレーシアの電気給湯器使用時の注意
マレーシアでは、温水のお風呂やシャワーではなく、水シャワーを使われる人達が多く、アパートメントではなく、コンドミニアムであっても、2~4つあるバスルームに、電気給湯タンクではなく小型電気給湯器を取り付けてあるところも多いようです。![]() |
写真引用: thestar.com.my |
1-1. 電気温水器シャワー安全利用
- 信頼のあるメーカーの製品を購入する
- シャワーを使う際、温水器本体に水をかけないようにする
- 漏電ブレーカーのついた製品であることを確認
また、ない場合は、承認を受けた電気技師にて設置を行う - 月に1度は、ELCE(漏電ブレーカー)が稼動するかどうかを点検する
「Test(テスト)」のボタンを押すと、電気が即座にきえることを確認
「Reset(リセット)」を押すと電源が入るのを確認 - 屋内の主なELCE(漏電ブレーカー)が稼動することも定期的に確認する
- 認定された電気技師のみが、温水器の取り付けや修理を行うこと
1-2. ブレーカーが落ちやすかったり不具合を感じるような場合
ビルの管理もしくは大家さん(業者)に相談し、政府の認定を受けた電気サービス業者による点検をお願いする。
1-3. マレーシアの電気点検認定業者の行うサービス
- 各コンドミニアム、工場、各種ビルディングの電気の点検
電気検査と調査サービスは、Electricity Supply Act (1990) and Electricity Regulations (1994)*のもと、法律で定められています - 電気エンジニアによるシングルラインドロウイングの準備
- 保護継電器等のテストとカリブレーション (地絡継電器, 過電流継電器, 漏電継電器)
- 避雷システム
- アース抵抗試験
- 一般的な電気サービス
不具合が多い場合は、政府認定業者で確認をしてもらうことをおすすめします。
日本と比べ、電気容量が大きいこともあるのかもしれませんが、電気製品、配線不具合による事故、火事が多発しています。
2013年9月22日追記
2. マレーシアでの温水器等に関する安全認識の低さを指摘
この8月9月にも、ジョホールバル、シンガポールで電気温水器シャワーによる感電死事故がありました。- ゴムぞうりをはいてシャワーをするのがよい
- 浴槽がない場合、バケツにお湯をはってシャワーを使わない 等
2-1. 感電予防には「外付け電流遮断器」の設置が必須とのこと
去年のモントキアラでおこった電気温水シャワー使用時の感電死事故を受け、マレーシアの電気家電協会(TEEAM)の代表者が、次のようなことを指摘しています。- マレーシアのほとんどの消費者は、内臓電流遮断器のみで安全であると考えているようだが、漏電防止には15ミリアンペアの内臓遮断器のみでは不十分。
- 電気温水器利用者は、10ミリアンペアの外付け電流遮断器(External Residual Current Operated Circuit Breaker (RCCB))を設置することが必須であるとのこと。
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nst.com.my |
- 外付け電流遮断器(RCBB)市場価格:工事費を含めてもRM300~500ほど
*先日、地元の友人との会話の中で、この事故のことが出てきた際、現在賃貸にだしているコンドミニアムユニットの電気温水シャワー器をタンク式温水器にするかどうかを検討しているとのことでした。
賃貸で、このような電気温水シャワー器を利用しているような場合は、新聞記事で指摘の外付け電流遮断器(RCBB)の確認と設置をお願いすることをおすすめします。
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