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2014-06-17

東マレーシアサバ州でまたの誘拐拉致事件

月曜日深夜、東マレーシア、ボルネオ島に近いサバ州ティンブンマタ島西側のカンポンセパンで、養魚場管理人のマレーシア人男性と、フィリピン人ワーカーが、武装団に誘拐拉致されました。

このうち、フィリピン人男性は、走るスピードボートから脱出し警察へ届けをだしました。

AFP

サバ州の東海岸において、今年、すでに第三番目となる拉致事件です。

スキューバダイビングに人気のサバ州東海岸


東マレーシアの中でも、サバ州の東部海岸地帯は、サンゴ礁を中心とした生態系が自然のままに保たれていることで有名で、スキューバダイビング愛好家に人気の場所となっています。

しかし、フィリピン南部の武装集団による抗争が続いており、外国人を含めた身代金目的の誘拐拉致事件があとをたえません。

5月に、別の海岸沿いから誘拐された中国人男性は、いまだ拉致されていますが、4月に、ダイビングリゾートから誘拐拉致された中国人女性にフィリピン人女性は、身代金を払ったことでか、解放されています。

昨年の別の誘拐事件、(ポンポン島での襲撃誘拐事件)の前には、土地の権利を主張するイスラムフィリピンゲリラによる襲撃があり、警察を含めた多数の村人が犠牲となる事件がありました。

その後、マレーシアでは、サバ州の警備体制を補強しているものの、このような誘拐事件が続いています。

フィリピンマニラでテロリストの逮捕


6月初旬、FBIの凶悪指名手配者リストに名があり、アルカイダと関連があると考えられているイスラム過激派アブ・サヤフ・グループ(ASG)のリーダーの一人、カイル・ムンドス(Khair Mundos)が、フィリピンのマニラ市内でフィリピン国家警察に逮捕されました。

これを含めたフィリピンでの過激派逮捕劇に前後して、これらのテロリスト活動が国内外で活発になっています。

サバ州東側海域のセキュリティ強化


マレーシアでは、この逮捕報道があったころ、サバ州東側沿岸海域の警備を再々強化するとの発表が行われていました。

AFP

国防省ヒシャムディン・フセインは、すでに放棄された石油プラットフォームを前進的拠点とし、また、監視レーダーの更新を行うことを発表。

この東側海域の弱点について、次のようにのべ、これを変える姿勢を表明しました。

「我々の弱点は、資金導入のみによって解決されるわけではありません。

人間によって引き起こされる腐敗、汚職、情報漏洩に我々の部隊の信憑性と、

これらを見直すべきです。

- The weaknesses are not just about asset deployment. It is also human factors, of corruption, of leakages in information, and the credibility of our forces that need to be re-looked at.」

このヒシャムディン・フセインさんというと、MH370機で覚えていらっしゃる方が多いと思うのですが、ちょうど1年前ほどのサバ州村落部へのフィリピンゲリラの襲撃を受け、対応がおそい、ソフトすぎるなどと、さんざんとたたかれた人でした。今回のMH370機でも、またこの人かと思っていたのですが、1年前というよりは、この期間での変化におどろきました。

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アメリカよりの援助


今年3度目となる、今回の拉致事件を受け、アメリカより、サバ州でのセキュリティ強化を支援するとの申し出があるようです。

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