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2014-05-07

タイのビザラン再入国規制が厳しく!ビザなし外国人の行方は?

タイとミャンマーの国境地、ラノーン(Ranong)のイミグレーション(出入国管理局)は、プーケットから北へ400km地点ののラノーンを、主に「ビザラン」の目的で利用しているタイの外国人長期滞在者に向けて注意を呼びかけています。

プーケット滞在外国人がビザラン目的でミャンマーへ

対象となる外国人長期滞在者とは、ラノーンを通過点とし、連続3回の「ウォークイン」でタイへの入国許可証を取得しようとする、「ビザラン」目的の外国人です。

ミャンマーへ行くには、飛行機での入国しか出来ないと聞いたことがあるのですが、タイとの国境地ラノーンのイミグレーション(出入国管理局)から、ミャンマーまで歩いて行ける地点となっています。

www.phuketgazette.net より
タイでは、2008年前後、就労ビザ等長期滞在ビザをもたない外国人の再入国規制を目的に、「スリー・ビザ・アンド・アウト・ルール(three-visa-and-out rule) 」を設置。

これは、タイに約3ヶ月の査証免除(ビザ不要)期間用ソーシャルビザ(観光ビザ)で滞在しながら、
  • 長期滞在を目的として、近隣国への「ビザラン」で、
  • 新たなソーシャルビザを獲得しようとする外国人の再入国を防ぐためのものです。

ビザランとは?

査証免除期間をビザランで延長
査証免除とは、いわゆる「ノービザ」で他国へ入国できる特権です。目的地国への通常の旅行・観光目的渡航であれば、旅行前にビザ査証申請取得の必要なく入国することで、自動的に1~3ヶ月ほどの滞在許可が与えられます。

日本をはじめ、欧米先進国民は、マレーシアのようにタイでも約3ヶ月のノービザ期間をほぼ無条件で利用できます。親日的と思われるシンガポールでの日本人のノービザ期間は、1ヶ月だったりもします。

最強パスポートランキング
ノービザで他国へ行き来できるパスポート効力が強いということは、他国への行き来の自由度が高く、信頼度が高いパスポートということです。

2014年度パスポートランキングで、日本は、カナダ、フランス、アイルランド、ノルウェー、ポルトガル、スペインと並んで第4位。

日本人は、ビザ査証申請免除で自由に行き来の出来る国が170カ国で、アジアの国々の中では、一番、自由度、信頼度が高いパスポートをもっていることになります。
ビザランの目的
「ビザラン」は、このパスポート自由度の効力を利用して、ビザ査証不要の国に長期滞在する目的で、1~3ヶ月の査証免除期間が終了する前に、他国へ渡航し戻ってくることで、新たな査証免除期間としてソーシャルビザ(観光ビザ)を取得する行為です。

ビザランでタイに長期滞在する外国人

通常の旅行等が目的の長期滞在であれば、何度、タイにもどってこようが問題はないはずです。

では、どうして、このような規制をおこなっているのでしょうか?

何度もビザランを繰り返す外国人長期滞在者のなかには、旅行目的ばかりではなく、不法で就労している外国人がいるばかりでなく、国際犯罪者も多いことから、その根絶に向けて、徹底的な措置がとられるようになったようです。
不法就労者と国際犯罪者組織の根絶
パスポート自由度の効力を利用して、ビザ査証不要の国であるタイに、長期滞在することを目的とした「ビザラン」外国人が、タイにもどれない体制づくり。

たしかに、違法就労者ばかりでなく、国際犯罪者組織に関わる外国人の削減に役立つのではないでしょうか。

この実行で、それまで、長期滞在をしていた欧米人の多くが退出していたようです。

タイとミャンマー国境地ラノーンでの規制が厳しくなった理由

ここ数年間の、ラノーン・イミグレポイントでのビザラン規制制度が甘いのではないか!と、バンコクからの通達を受け、この5月3日土曜日から、このルールが強化されることとなりました。

ラヌーン移民局では、ミャンマーに向けて出国する外国人に対して、
  • ノービザのまま3回連続でタイに再入国出来ないこと【入国拒否】
  • ミャンマーにはタイの大使館や領事館がないので、タイに再入国するビザを獲得できないこと等を伝えているとのこと。
www.phuketgazette.net

マレーシアのビザランの現状

このようなビザラン規制は、マレーシアでも同じような方向性がみえてきているこの頃です。

数年前までは、タイと同じように、査証免除期間の3ヶ月ごとに、ここ、ジョホールバルからシンガポールへのビザランをする外国人が多かったのですが、徐々に、入国審査が厳しくなり、24時間ほどのマレーシア滞在許可を受けて、ただちに出国することとなった例などもありました。

かと思うと、強制送還となったインドネシアのお手伝いさんが、またマレーシアへ戻ってきて仕事をしていたり。

その強制送還時の話が強烈だっただけに、「あれ、どうして再入国できたの?」と不思議ではあったものの、こんな例は、無邪気に聞き流すのが一番であると学びました。

ミャンマーのラノーンって?

タイに長期滞在する外国人のビザラン目的で利用されているというミャンマーのラノーンですが、サイト検索すると、温泉地として有名だったり、観光地としても、非常にゆったりした雰囲気で魅力的です。


イポー温泉にもひかれるのですが、川辺でゆっくりできる温泉なんて、なかなかです。

マレーシア・シンガポールのヘイズ対策の逃げ場に!

シンガポールでは、ヘイズや感染症対策として、「ステイ・プリペアード―常に心構えを!」のスローガンをかかげて、マスクセットを含んだスターターキットを各家庭に配布しています。

ヘイズ、またやってくるのでしょうか。

いやですね。

去年、結構、大変なめにあったので、もう勘弁してほしい。

緊急時は、プーケットへ飛んで、そこからバスに乗ってラノーンでしょうか。

まったく、ビザランか!と我ながら笑ってしまいますが、一度いってみたいほどの場所にみえませんか。

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