ビジネスはチャイニーズ!というだけあって、スーパーマーケットは開いているものの、お店やレストランまでお休みのところが多くなります。
ハリラヤやディパバリホリディでは、お店は開店営業、多くのチャイニーズ事業主は仕事をしています。
その分もあってか、長いところでは10日間ほどお休みをとるレストランなどもあり、外食難民がでてくる年に一度の季節です。
春節・チャイニーズニューイアーのお祝い
日本の節分で、鬼退治として焼いた豆をまくように、ここでは、爆竹花火でバンバンと音を出しての鬼退治。日本のように除夜の鐘をつきにいく時間、真夜中の新年を祝う爆竹花火はもちろん、正月前、正月後もこの爆竹騒ぎは続きます。
お正月を迎えると、各家庭で、ライオンダンス(獅子舞)やドラゴンダンス(龍の舞)を招き、近所の人達も含めた招待者に披露してお祝いをするところがたくさんあります。(あとに写真があります)
各家庭で、もしくは、ライオンダンスを披露したあとの移動先でのレストランでの食事では、イーサン(Yee Sang, 魚生) がでてくることが多いです。
イーサン (Yee Sang - 魚生)
from nst.com.my: 記事リンクは「ホテルのレストラン」 |
大根、人参、きゅうり、くらげに生サーモン等が、きれいに盛られて大皿ででてきます。
それぞれが箸をもって立ち上がり、このイーサンを囲んだ皆で同時に、上に持ち上げたり、おろすことを繰り返して混ぜ合わせます。
イーサンで皆が叫ぶお願いごととは
上にあげるとき、いっせいに大声でみなが叫ぶことばは…「もっと福がやってくるように!もっとお金がはいってくるように!」お願い事なので、何でもいいのでしょうが、とても直接的な願い事がおおいです。
このとき、お箸で、一番高くあげた人に幸運がやってくるということで、みな必死に背伸びをしながら参加しています。
イーサンは家庭で行われたりレストランで食べたり
各家庭やレストランでのソースでも、ずいぶんと味がかわってくるようで、とても不味いものとして評価する人達もいます。私は、はじめて食べた知人宅でのイーサンに、ニュー香港レストランでのイーサンがおいしかったこと。大好きな大根と人参にレモン汁がきいたナマスの食感もあって、毎年楽しみにしている季節料理の一つです。
このイーサンを試したい方は、ホテルのレストランでの旧正月のみの特別メニューをはじめ、スシキングやサカエずしなど、いろんなところでの持ち帰りようセットも用意されています。
ただ、こういった持ち帰りセットの鮮度やソースの味への評価はさまざまです。
また、友人宅も含め、こういった催しに招待された際、特に子供連れの場合は、アンパオ(ang pow - 紅包)が必要です。
アンパオのこと
ここへきてすぐのころ、知人宅へ招待され、そのお宅の子供達にRM50(約1500円)入りのアンパオ袋を渡しました。いろんなご馳走ですっかりいい気分になって帰るところ、あとをおいかけられ、これ、忘れていたから~と子供たちに再びアンパオ渡されました。
不思議に思って、そのお宅からいただいたそれぞれのアンパオを開けると、RM2とRM50。
私たちが渡したアンパオの金額におどろいて、あわてて、そのお返しのように同じ金額を渡されたのではないかと思います。
日本のお年玉感覚ではだめなんだと気づいた瞬間でした。
アンパオの相場
また、アンパオ相場や数値は以下の要領で!- アンパオは、一般的に、偶数値がよいとされ、
- RM8というのもきいたことがありますが、
- 知人宅ではRM2、友人等の子供達にはRM10~20ほどでいいようです。
あとは、これまた偶数のみかんをもち、その場にあわせてワイン等を持参するようにしています。
チャイニーズニューイアーお祝いの場の写真集
子供がたくさんくるようなところでは、それぞれの子供達にアンパオを渡す地元の人たちがほとんどです。
私たちは全員に!と気張る必要はなく、招待者の子供達だけへでも大丈夫だと思っています。
また、未婚者であれば、誰でもアンパオがもらえるとのことです。
アンパオ袋は購入しなくても、旧正月前には、必ずといっていいほどスーパーやお店、銀行で受け取ることができます。
アンパオ袋の色に気をつけて!白はだめ!
- 旧正月のアンパオは紅い袋、
- ハリラヤのアンパオは緑の袋、
- ディパバリのアンパオはというと…
友人宅によばれた際は、光の祭典にちなんで、キャンドル系のギフトやワインをもっていくようにしてます。
それでも、親しい友人家族の子供達に、アンパオを渡したいときは、紫か金色のアンパオ袋かなと思います。もちろん、赤や緑でも大丈夫。
でも、アンパオ袋にお祝いに着る服の色、
白だけは使わないように!
特に、インド系、中国系では「白」は葬儀のときに利用される色なので、ご注意をを。
ハリラヤのお呼ばれで持参するもの
ハリラヤのオープンハウスでは、まさか、ワインを持参するわけにもいかないので、ケーキ、お菓子などのギフトセットを持参します。さて、この新年、我が家では、友人宅のお祝いに呼ばれるも、すこし慌しかったため、子供達だけを送り出しました。
翌日は、隣近所さんも含め、泊りがけで、さんざんアンパオをもらった子供達をひきつれ、特別花火ショーをみるべくレゴランドへ。
ゴンシーファーチャイ (Gong Xi Fa Cai! - 恭喜発財)
また、私たちは新年の挨拶として、子供達は、挨拶はもちろん、そしてアンパオをいただくときなど、
「ゴンシーファーチャイ」
と両手をあわせてお辞儀をすると、非常に喜ばれます。
この、ゴンシーファーチャイ、漢字からもわかるように、
挨拶として「明けましておめでとうございます」なんて柔らかいいいかたではなく、
「たくさん福がきて、商売繁盛しますように!」と、
イーサンでのお願い事のように、とても直接的です。
商売と関係のない場合は、ゴンシーのみで、あけましておめでとう!と使えるようです。
ゴンシーファーチャイの歌の内容
この時期にどこでもきこえる「Gong-Xi Gong-Xi Gong-Xi Ni Ya」どこへいっても、
皆がおめでとうと
口々にいいあっている
寒くてつらい冬が去り
あたたかい春がやってきた
つぼみが開きはじめ
終わりなき夜には終止符がうたれ
酉の雄たけびがきこえてくる
おめでとう、おめでとう、
あなたにおめでとう!
といった内容の歌です。
2014年の午年をむかえて
「午」というのは、本来、火のエネルギーが非常に強いとのこと。しかも、このエネルギーは、火災や爆発をともなうほどの力強さをもつというもの。
午年の1990年におこった湾岸戦争など、衝突や紛争がおこりやすいのが午の年、月日にかかわるものといった説もあります。
政治的な思惑に、それぞれの頑固な思い込みなどの主張からおこる争いは、国家間だけでなく、社会、個人でもおなじですね。
私個人としては、今年は、なるべく、誰とも争うことなく穏やかに過ごしていきたいと思います。
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