チンゲイパレード(Chingay Parade)とは
チンゲイパレード(チンゲイ行進)は、中国の神々や慈悲の女神(観音様)生誕を祝うためにはじまったもので、神々を崇拝し、共に楽しむものとして開催されています。
ジョホールバルの Chingay Procession(チンゲイ行進)は、1800年代後半にはじまり、戦中侵略中でも中止することなく続いてきた事が、マレーシアの英字新聞によって伝えられています。
1968年のジョホールバル・チンゲイパレード風景写真引用:PEGGY LOH ~ MY JOHOR STORIES |
ジョホールバルのチンゲイパレードは、春節・旧正月から21日目に行われることから、開催日が毎年変わります。また、数日に渡る祭事期間中、市街地では交通規制があります。
記事後半リンク先より各年度のチンゲイパレード・ニュースと日程を確認できます。
春節・旧正月行事の流れとチンゲイパレード
- 旧正月前夜真夜中の爆竹・花火にはじまり
- 十五日目のランタン・フェスティバル、そして、
- 旧正月第18日目から第22日目の5日間に渡って行われる奉納儀式で幕をとじます。
奉納儀式である重要な宗教文化として、一番観光色の強い「チンゲイ行進」が行われるのは旧正月第21日目の夕方から夜中まで。
また、このチンゲイは真艺、庄艺と書くようで、真の芸、派手な芸と、まさにリオのカーニバル。
チンゲイパレードのみどころ
パレード当日は、夜7時ごろから仮説会場から行進を開始。シンガポールとつながるコーズウェイCIQ横のシティスクエア・コムター前をメインステージとし、様々なテーマによる派手な山車が、「5つの神輿」に続いて次々と現れます。
チャイニーズニューイアー期間中に頻繁にみかける伝統的なライオンダンスやドラゴンダンスはもちろん、カラフルな衣装装飾に大道芸、アクロバットも。
その行進人数に観客数からもジョホール最大のにぎやかなお祭りで、シンガポールのみではなく全国各地、近隣国の人々を魅了しています。
このメインステージでの観賞を狙って、ステージ近くのホテルは満室になるほどですが、見ものはここだけではなく、夕方から行われる仮説会場での出発前の行事もおすすめ。
チンゲイパレードの準備
それぞれの地域神体に属する各団体では、奉納の準備にパレード本番に向けての練習がはやくからはじめられ、お寺さん近くでは、ちょうど旧正月九日目にあたるジェードエンペラー聖誕祭の直後から太鼓の音がきこえはじめたりと、ずいぶんと賑やかになってきます。去年、この儀式に参加する団体に誘われた友人のあとを追いかけ、行進前日、当日の儀式をみる機会がありました。日程と時間がわかれば、誰でもパレード前の儀式執り行いをみることが可能です。
パレードそのものだけではなく、儀式準備とパレードに関わる当事者の方々をみながら、それぞれの地域(神体)ごとでの奉納儀式、そして、各地域の伝承芸能を競演披露することで神様への感謝をあらわす日本のお祭りと同じ慣習でありながらも、やはり日本との文化というか民族性の違いがでているな、と非常にあたりまえなことに感心したものです。
神様のために賑やかに踊るというと、ふと浮かんでくるのは日本神話の天照大神。
私たちが明るく楽しく暮らしていくためには、やはり、神様にも喜んでいただけるよう楽しく楽しく歌って踊って笑って過ごさなければ。
ジョホールバルのチンゲイパレードが特別なわけ
ジョホールバルでのチンゲイパレードは、ペナンやシンガポールのカーニバル、フェスティバル的イベントとも違って、元来の「YOU-SHEN(游神)」もしくは「Parade of the Deities(神々の行進)」といわれるほどの神聖さがある事で有名です。
ジョホールバルでは観光的なパレード・パフォーマンスのみでなく、中国からの主な五つの地域:
の神々が納められたお寺( から平和と繁栄を願ってそれぞれの神体を山車にのせて練り歩くという儀式的宗教性の高さから、各地からの記者や観光客が押し寄せるのだそうです。
オールド・チャイニーズ・テンプル(柔佛古庙)
コーズウェイCIQからすぐのシティスクエアに近いコタラヤ近辺インド街、ヒンズー寺院もある通りに存在します。1990年代、ジョホール市より取り壊し要請がでた際、チャイニーズ団体の反対デモが行われ、その保存と改築が行われ今にいたっています。
このチンゲイパレードそのものも、ジョホール州では廃止の動きもあったものの、それではバチがあたるだろう(あたった)ということで続けられ、今にいたっているとのこと。
五神体それぞれの表情があり、それぞれに意味をもった神々を拝むことができますので、まだ、訪れていらっしゃらない方は、是非、拝観ください。(場所は後半マップにて確認できます)
ジョホールバル、チンゲイパレードの開催場所
地図イメージ:ジョホールバルのチンゲイパレードについてのブログより |
チンゲイ行進のながれ―第21日目
- 5時:地図の仮設会場内(Starting Point)での儀式パフォーマンス
- 7時:行進開始
1時間半ほどをかけてTNBの通り、旧ジョホール刑務所の道をとおり
海沿いの道からシティスクエア・コムターへ - 8時半以降:シティスクエア、コムター前のメインステージを通過
- ダブルツリーバイヒルトンの通りから出発地点の仮設お寺へ皆が戻るのは夜中過ぎ
見物したいですね。
ひとつの問題は、
このお祭りは、
本当に混雑するため、
このまわりは交通規制がなされ、車両通行止めとなります。
そして、途中で帰ろうにも、この近くでは交通規制が解除されるまで車もなくタクシーもつかまらない
ということを頭にいれ、
いざとなったら数キロは歩こう!
もしくは、真夜中までまつことを肝に命じて参加してください。
チンゲン行進の見学いろいろ
小さいお子様連れのご家庭、また、交通規制が行われる大混雑のメインステージまで出かける気になれない場合、行進出発前、ダンガ・シティ・モールの対面側にある仮設会場(葬儀場、納骨堂のあるところ)にて5時ごろからパレード出発の7時頃まで行われる儀式パフォーマンス見学をおすすめします。この時間帯であれば、道路規制区域をさけて往復が楽にできることとおもいます。
5日間の日程
- 旧正月第18日目 「ライティングセレモニー」
- 旧正月第19日目 「ダオ通り洗浄」
- 旧正月第20日目 「神々、仮設祭壇への移動」
- 旧正月第21日目 「神々の行進(チンゲイパレード)」
- 旧正月第22日目 「神々のオールドテンプルへの返還」
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