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2014-04-15

強姦の疑いと、疑わしきは罰せず

ペナンの事件

今年3月、ペナンで、障害のある14歳女子を3度にわたって強姦したとの疑いで逮捕され容疑を認めていた25歳の男性。いまになって、その子の両親に会い、結婚の申し込みをする予定だったとして無罪を主張しています。

いろんな事件で、絶対ゆるせない悪人!犯人!なんていきまく私に、法律を勉強した主人から、刑事裁判の原則である「疑わしきは罰せず」と注意されることがあります。

それにしても、この無罪の主張はなんだか気分が悪いのですが、

また、サワラク州クチン郊外で、同居中の姪っ子である6歳女児への強姦容疑で、逮捕された男性がありました。

サラワクでの容疑

病院で死亡した6歳女児の内部出血と体に残っていた噛み跡から、強姦の疑いがあるとして、担当捜査官も涙につまっての記者会見がありました。

ところが、後日行われた検死(postmortem)の結果、内部出血は尿路感染症によるもので、敗血症が死因。また、噛み跡は、他の子供によるものということでした。

夜7時ごろ、その女の子の具合の悪さに気づいた伯母が、病院へ連れて行ったものの1時間後に死去。内部出血から、最後にその女の子と一緒にいた伯父に疑いがかけられたものでした。

この女の子の母親は、65kmほど離れたところで仕事をしているため、この伯母夫婦のところへ預けられていたようです。

敗血症がでるまでは、感染症の時点で、震えを伴う高熱がでたりと、ずいぶんと体調が悪かったのではないかと思うのですが、なんとも悲しいことです。

ジョホールでの事件

The New Straits Times

ジョホール州のムアで、1月28日2時ごろにおこった10歳女子の誘拐、強姦、傷害事件の29歳容疑者は、その1週間後のトライアルで、容疑を否定しなかったものの、養うべき妻子があるとして保釈を要求。

この事件は、自転車で学校へ向かう女子が、車の中へ引き込まれるのをみた近所の男性が、車の登録番号を覚えていたことから解決へといたりました。

同日、ペトロステーションで給油中の車を発見。

その助手席には、血痕のついた制服姿で、放心状態の10歳女子が座っていました。

3度にわたっての強姦、拒否したことに対するナイフでの腹部、局部への切りつけ。

逮捕後の薬物検査で陽性反応がでた容疑者。

車が発見され、女の子が戻ってきたことは、本当に不幸中の幸いではあるのですが、

有罪と確定された場合の刑罰は、10年~20年の禁固刑に鞭打ち。

こんなもの?

と思ってしまうのは、私だけでしょうか。

去年、ジョホールバル市内で、性犯罪による刑期を終えた男性の再犯犠牲となった未成年の女子と20代の女性の記事はまだまだ記憶に新しいものです。

薬物の陽性反応といい、シンガポールと同じく、ここマレーシアも薬物取り扱いによる刑罰は厳しいといわれているものの、そのままリハビリセンター行きとなったり、なんだか納得いかないケースも多々あります。

女性を守る、子供を守る

先の日曜日、ジョホールバルのソロプシミスト・インターンショナルSoroptimist International)の昼食会に呼ばれました。

このグループへは、数年前から参加をすすめられていたのですが、これまでは、かなり消極的に受け止めていました。

しかし、3月のインターナショナルウィメンズディ集会の際、 このグループの活動内容を改めて見聞する機会があったことから、今回、もう少し積極的な意識で参加できました。

食事を楽しみながらの会話の中で印象的だったのは、このグループが取り組んだジョホール州の難民受け入れ地区に設立された学校のことです。

施設であることを公表できない理由

その学校は、その安全面から学校の看板が掲げられていないのだそうです。

それは、まだまだ発生しているといわれる人身売買、誘拐等の犯罪を未然に防ぐためとのこと。

そういった意識をもつことも必要なんですね。

「助ける」のではなく「自立させる」ための活動

このグループの活動で、私が特に気に入ったのは、「助ける」といった意識ではなく、「一緒に立ち上がりましょう」、「社会の一員であるという意識をもち、生活する術を学びましょう」という点です。

家庭内暴力から逃れてきた女性のグループでは、お菓子づくりなど、個人で生計をたてるためのサポート体制、性病への意識を高めるための学校プログラムに、環境を考えて住居地や川を清掃する行事など。

弱者である子供たちを守るために、私たち女性にできることは多く、また、気張らなくても日々の生活の中で出来ることなのだと思うこのごろです。

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