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2014-04-04

2014年4月マレーシアの断水、ヘイズ、デング熱問題深刻化

マレーシア航空機の未解決問題サバ州の誘拐事件と、非常に重い空気が流れる中、一時的にではあるものの、大量の雨が降ったこともありすっかり忘れていた断水問題。

セランゴール州では291ヵ所、また、3月末には計画断水休止との報告があったジョホール州でも、この4月、計画断水の続行が伝えられました。


ジョホール州の計画断水給水

ジョホール州の計画的断水
The New Straits Times より

水道局(SAJ)によると、ジョホール州の8つのダム貯水池量は、少しの増加がみられるところはあるものの、マーシン(Mersing)では非常に少なく、コタティンギでも上昇はみられていないとのこと。

この4月に計画断水が行われる地域は、

  • マーシン(Mersing)の特定地域と
  • コタティンギ地区のSedili、Felda Lok HengにFelda Wahaで、
2日間通常供給後1日断水となります。

水道局は、それぞれのダム(Lebam, Congok, Juaseh, Bekok, Labong, Gunung Pulai, Pontian Kechil, Layang)を密に点検し貯水量の変化に応じて順次対応していくとの事。

計画断水給水のスケジュールはSAJのサイトで確認できます。 - saj.com.my

デング熱ゼロを目指して

デング熱感染患者数上昇率が激しい2014年。

3ヶ月が経過した現在、感染者数はいまだ増加中です。

保健省では、全症例の6割(13,915件)であるセランゴール州を中心に、また、死亡者1名であった前年と比べ、23人の死亡件数がでているペタリング地区(Petaling)に焦点をあてるとのこと。

クアラルンプール(Kuala Lumpur)プトラジャヤ(Putrajaya)でも、去年の446件(3名死亡)と比べ、2,253件(4名死亡)のデング熱感染件数と、驚くべき上昇率となっています。

他に、ぺラック(Perak) 1,732件(5名死亡)、ジョホール(Johor) 1,526件(12名死亡)、ネグりセンビラン(Negri Sembilan) 1,356件(1名死亡)、クランタン(Kelantan) 1,312件(4名死亡)、マラッカ(Malacca) 826件(4名死亡)、ペナン(Penang) 553 cases件(3名死亡)、サラワク州(Sarawak) 310件(1名死亡)、トレンガヌ(Terengganu) 238件(1名死亡)、ケダ(Kedah) 185件(1名死亡)、パハン(Pahang) 316件、パーリス(Perlis) 54件、サバ(Sabah) 336件、ラブアン(Labuan)5件。

また、この3ヶ月間でのデング熱発症件数が、昨年同時期の6,100件に対して24,917件となっていることからも、この上昇率がわかります。

また、死亡件数は昨年の14件に比べて58名となっており、すでに3倍以上となっています。

デング熱ゼロキャンペーンの開始

Subramaniamは、ケポンにおいて「Mission: Zero Dengue campaigng」開催の際、

  • デング熱感染発症地域に住みながらも警戒心の薄い住民が多いことを懸念しており、度重なる政府からの注意勧告にも関わらず、
  • 住居地での予防措置等を気にかけていない国民性を指摘しました。

このキャンペーンは、SCジョンソン社が主催で行うもので、テスコの協賛を受け、デング熱感染撲滅を目指す長期的なものとなります。

先ずは、各自のデング熱予防に関する意識を高め、個人の家から、そしてそれぞれが行動をとるように奨励していくことを目的としています。

政府では、デング熱ケースの減少のため、様々な機関と協力していく方向です。

アエゾール殺虫剤、液体バポライザー、蚊よけスプレー、リーフレットにテスコカードバウチャー等を含む2,000個のデング熱キットが、コンビ(Combi)に提供され、これらは、ボランティアにて行われる各家庭訪問用として配布される予定です。

S.C. Johnson and Sons (M) Bhdのジェネラルマネージャーは、マレーシアの大手家庭用殺虫剤ブランド会社として、我々の使命は、各家庭への啓発と教育を目的に保健省を支援することです、と伝えました。

コンビボランティアであるテスコとSCジョンソンの従業員は、「サーチ&デストロイ活動」を行うとして、500の家庭を目標に個別訪問をするとしています。

また、SCジョンソンは、ロードレンジャーズプログラムとして、ゲームを通してヒトスジシマカについての情報を伝え、デング熱を予防するための公衆の意識向上を目指す活動を継続していくとのこと。

ジョホールバル環境問題意識向上キャンペーン開始

Visit Malaysia Year 2014の一環として、ジョホール州では、綺麗で美しい州(a clean and beautiful state)づくりを目標に、Universiti Teknologi Malaysia (UTM)の生徒たちを中心に、環境問題への意識向上キャンペーンがはじまりました。

マイビューティフルマレーシア」プログラムの下、地域社会や各機関の協力を受け、UTMでは数々の活動を通してその目的を達成する予定です。

UTM生徒会代表Wan Muhammad Hazemは、このキャンペーンは、UTMの学生のみでなく、各学校、政府機関、非政府組織、青少年団体や住宅地街の住民などそれぞれの関与を期待していることを述べています。

  • クリーンな環境を維持し、
  • 自然保全の重要性を理解して
  • バランスのとれた発展ができるような認識を広めたいとし、
  • 都会の団地住宅地であっても、家や周辺を綺麗に保つことで、
  • 健康的なライフスタイルを送ることができるようにしていきたい。


  • デング熱の脅威や他健康関連問題の撲滅を助けるのみでなく、
  • 住居地域が綺麗になっていくことで、
  • それぞれが家庭への誇らしさと帰属意識を持ち始め、
  • ドミノ効果によってクリーンなマレーシアとなっていくのでは、と述べています。

先週金曜日、UTMの40名の生徒たちは、パーリンのローコストフラットへ出向き、この地域の掃除をはじめました。
The New Straits Times より

えらい!
口先だけではなく
行動をおこす。
えらい!

ヘイズ煙害への不安

シンガポールでは、今年のヘイズ煙害は、すでに記録的に最悪であった去年よりも悪くなる可能性があるとの注意報を受け、

空気清浄機N95マスクの需要が高くなっています。

シンガポール国家環境庁(NEA)は、今年の異常乾燥、インドネシアでの早期の野焼きに山火事、不安定な天候から、悪化の可能性があることを3月に警告しました。

それを受け、空気洗浄機はすでに在庫切れとなっているところが多いものの、N95マスクに関しては、十分な在庫がそろっているとしています。

しかしながら、ドラッグストアチェーンのワトソンシンガポールでは、いまのうちに購入しているほうがよいだろうと伝えています。

- http://www.channelnewsasia.com/news/singapore/high-demand-for-air/1054562.html

雨がやんだあと、この1週間ほどは、確かにヘイズの影響がでていますが、なんとか去年のような被害はでないでほしいと思います。

「ヘイズ煙害対策のまとめ」はこちら:お子さん連れ、また、喘息、気管支、心臓疾患が気になる方は是非めを通してください。

実際には皆に適しているわけではないN95マスク情報も含まれますので、特に、お年寄り、小さいお子様に、喘息、心臓等の不安のある場合は、ぜひ、ヘイズ煙害について確認ください。

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