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2007-06-14

マレーシア 毒蛇 コブラ 緊急連絡先!予防対策等まとめ【2018年3月更新】

以前住んでいた一軒家の裏庭に、毒蛇ブラックスピッティングコブラが出現。犬が対峙した経験から、蛇やコブラに遭遇した際の対策、また、緊急連絡先を調べることに。

2016年4月、マレーシアの保健省は、1月からの3ヵ月半の期間中蛇に噛まれた患者数が730人以上であったことを発表。

蛇による死傷者発生地は、主に北部の州、農村地帯。ケダ州で195件、ペラックで107件の発生が報告されています。

また、この730件中、死亡にいたったのはケランタンの7歳女児1名でした。

2018年3月、毒蛇 コブラに噛まれたことで死亡した消防士の例は、常々、コブラを含めた毒蛇処理班担当として業務を行っていた特殊な例であり、ほとんどの死傷ケースは農村地帯で起こっています。

ただ、マレーシアでは、リゾート観光地のみでなく街中住宅街であっても、蛇、コブラに遭遇する旅行者の事故などが、まだまだあります。

そこで、マレーシアで、蛇、コブラに遭遇、また、噛まれた際の緊急連絡先を含めた対応と住宅への蛇、コブラへの予防・対策をまとめました。

蛇・コブラにかまれた時の対応と対策

救急車等、援助の連絡を!

消防署救援隊(BOMBA)ホットライン: 999
SMS: 03-88880964 | toll free: 1800 888 994

マレーシアでの緊急連絡は警察消防救急援助救急車などを含む救急を要することは、すべて「999」
  • SMS、SN 等でひろく伝えられている「112」は、
    • 利用が携帯のみ、
    • 有効なSIMがないと利用できない、
    • また、999へ転送されるなどの理由で、
  • マレーシアでは「999」の利用を推奨
また、同時にまわりの人たちにも援助協力をお願いする。
もし、すぐ近くにクリニック・病院等があったら直接連絡・輸送

救援隊がくるまでに出来ることと禁止事項

  • ドンッ・パニック!決してあわてない!
    •  ほとんどのヘビの咬傷は致命的ではないことを思い出す
  • 犠牲者を静かに保つ
    • 動かない・歩かない―急速な呼吸は毒のひろがりを早めるため
  • 可能であれば、すばやく丁寧に咬傷部位を洗浄
  • 咬傷が腕や指の場合、リング、腕時計等を外す
  • 衣服をゆるめる
  • 咬傷部位を包帯等でまく―四肢はスリングなどで固定
  • 可能であればヘビの種類を確認(色や特徴)危険性がなければ写真をとる
    • 正しい血清選択などすばやい治療法判断に役立つ
  • 傷口から毒を吸い取ったり、ナイフ等での緊急処置をとらない
    • 有用であると証明されておらず、悪化の可能性があるため
  • 毒液を目に吐きかけられた場合:
    • できるだけすぐに洗浄する
    • 死にいたるような猛毒ではないものの、ばい菌保有の可能性があるので診察は必要

どの病院へ行くべきか?

  • 保健省によると、運ばれた機関に必要な血清等がない場合、他機関への搬送・連絡体制が整っているとのこと。
  • 以前は、「私立病院には血清が常備されていないので公立病院へ」といわれてましたが、現在は、とにかく「999」、もしくは、かけつけた医療機関から他へ連絡することで対応可能という認識でいいようです。

病院での主な治療

  • 局所的ケアと支援的治療
    • 痛みの緩和、二次感染予防、血液・血液凝固因子の輸血、呼吸補助など
  • 蛇の種類・重症度に応じて特定の抗毒素血清投与
  • 破傷風予防接種 など

マレーシアで蛇・コブラに遭遇したときの対応と対策

マレーシアの有毒蛇の種類をしる(写真つき)

マレーシアには140種以上の陸ヘビが生息しますが、有毒蛇は約17個種類

特に猛毒であるといわれるへびの名称と写真を紹介。(参照:マレーシア保健省サイト

コブラ(モノクルコブラ、スマトラコブラ、キングコブラなど)

キングコブラ

モノクルコブラ

バイパー(ラッセルバイパー、マレーヤンピットバイパー、グリーンツリーピットバイパー)



クレイト(アマガサヘビ:コブラ科アマガサヘビ属)

これ、海蛇にも同じような種類がいます

蛇のいるところ

コブラ:農場、沼地、野原、また、げっ歯類のいる住居地に生息

キングコブラ:濃密なジャングル地帯

ピット・バイパー:ゴム農園、農場、田舎の村、森林地帯に。また、緑色のバイパーは木々にいる

クレイト(アマガサヘビ):オープンフィールド、ジャングル、または住居地に、海ヘビは海岸沿い沿岸と河口近くに生息。

このような生息地が主になることから、農場地帯の住人、また、キャンプ、ハイキングをする人たちが犠牲となる確率が高いのです。

蛇に噛まれないためには

  • 草地を歩く際は長ズボン、靴を履く
  • 暗闇や茂みの中を歩くときに、できるだけ大きな足音をたてる
  • 暗い空洞や岩の割れ目に手足をいれない
  • 死んだ蛇に噛まれる例もあるため、死んでいても避ける
  • 暗くなったら蛇の生息している地帯へ行くことを避ける

家屋・住居地で蛇を発見したら!

  • 子供や家族を安全な場所に移動
  • 蛇が部屋の中に入ったら
    • 他の場所へ移動できないよう、ドアを閉める(安全性確認)
  • 爬虫類を誘発したり驚かせるような行動をとらない
  • 同時に、999へ緊急連絡、消防救援隊の援助を要請
  • 蛇が有毒かどうか特定出来ない場合も、毒蛇と同じ措置をとること
  • 可能であれば、救援隊を待つ間、安全な距離から蛇を観察して、移動場所を確認
  • 爬虫類の写真撮影は役立つものの、確実に安全である場合のみに行う

蛇・コブラの侵入を防ぐ

我が家では、コブラ遭遇後、ペストコントロールをお願いしたものの、当日あらわれずに困っていたところ、お隣さんより、蛇の侵入を防ぐのに最適だといわれる「サルファ Sulphur Powder(硫黄粉)」をいただきました。

サルファ(硫黄粉)

サルファ、硫黄:蛇の侵入を防ぐ

ワトソン等のドラッグストア系にはおいてありません。 ペランギ等街中に点在するチャイニーズ雑貨薬局(チャイニーズメディスンストア)で買えます。

硫黄なので庭の草木は枯れてしまいますが、この粉を庭のまわり(塀)にまいておくと、蛇の侵入を防げるようです。(毎月)

ナフタリン(しょうのう)も効果があるようですが、犬等には大丈夫なのでしょうか? サルファは、人、動物に無害のようです。

番外編:お願いする

余談ですが、インド系の方に、庭に蛇がでてきたら「ここは私の領域だから邪魔しないでほしい。自分の場所へかえってください」とじっくりと話しかけると、理解してでて去ってくれるといわれました。 ちなみに、日本語や現地語よりも、ハリーポッターのように、パーセルトング(蛇語)で話しかけるほうがよいかとは思いますが

コブラ遭遇体験談

我が家へやってきた真っ黒で、頭(フッド)のうしろに白い星のあるスピッティングコブラなどは、対峙した相手(敵)を一時的に盲目にすることを目的として、目に向けて毒を吐き出すのだそうです。
  • 痛みは激しいものの猛毒ではないので大量の水で洗い流し
  • その後、病院で抗生物質等による処置(ばい菌保持の可能性があるため)対応で、ほぼ問題はないようです。
    • 我が家の犬、コブラとの戦いには勝ちましたが、その後、目が腫れていることを発見
このブラックスピッティングコブラをはじめ、ほとんどの蛇は、こちらが邪魔をしない限り攻撃してくることはありません。

どちらかといえば、私たちの足音を聞きつけるとそそくさと退散していきます。

ただ、庭に侵入し、犬や猫等にさわがれると、すでに攻撃的になっています。決して近寄らないようにしてください。

以下は、2007年当時に住んでいた一軒家でのコブラ遭遇体験談です。コブラ、蛇対策の参考にしてください。
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