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2014-05-12

ジョホールバルの歴史的マンション取り壊し後

4月30日の深夜に、とり行われたウォン・オゥ・フック・マンションの取り壊しで、地元の人たちからは悲嘆の声があがりました。


ジョホールバルのウォン・オゥ・フック・マンション

The Star Online


この大邸宅は、150年の歴史をもち、ジョホールバルで名高く、街中の大通りにもその名が使われた、中国からの移民者、ウォン・オゥ・フック(Wong Ah Fook - 1937年生まれ、1918年死去)氏の、かつての住宅地のひとつでした。

博愛主義者として知られ、また、建築家としてジョホールバルの最も有名な歴史的建築物のいくつか(Istana Besar、Balai Zaharahにジョホールバル刑務所など)を手がけたウォン・オゥ・フックの元大邸宅。

その歴史的に名高い建物を、一夜にして取り崩した土地所有者に対する裁判所呼び出し令状が発行されました。

この建物は、民間所有であるのに、ジョホールバル市議会(MBJB)による取り壊し許可承認が発行されていなかったこともあり、違法であるとしています。

住宅地方自治体評議員のダトゥ・アブドゥル・ラティフは、「"What is done is done and there is no use crying over spilt milk" - 日本でいうところの覆水盆に返らず」とし、

しかしながら、これからの不動産所有者への教訓となることを思って、この法的措置を取るものであると伝えています。

記事: The Star Onlineより


このマンションに関しては、4月のはじめに、この老朽化した建物を取り壊し、新しくビルを建築するという土地所有者の行動をききつけた議員によって、国家遺産としての歴史的建築物保護家屋とするための願書がでていました。

そういった動きのための夜中の取り壊しだったようですが、なんとも悲しいことです。

しかしながら、この裁判の動ききから、ジョホール州庁としてもすでに美術館として残すとの考えがあったこと、また、スルタンの方でも遺産として残すようにとの意見があったとのことで、このマンションの複製建て直しの声があがってきています。

街中の開発がすすんでいますが、こういった古い建物、また、原っぱとなっていた場所にコンドミニアム建築が予定されているところが多くなっています。

実は、そんな建物の中には、こういったMBJBの許可証をかかげていない現場があったりと、そのうち違法であるとのお達しがでるのではないかというところもあるのです。

ぜひ、この区間にこの複製邸宅ができて、美術館として残してほしいものです。


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