ジョホールバルでのこの4年間で、三度燃え立つ炎におそれおののいたことがあります。
自宅隣の空き地で火事(4年前の2010年2月)
真夜中過ぎに、メラメラといった音で目覚めて外をみると、すでにこんな状態だった隣接する空き地。住人や警備員が、この建物にも被害が及ぶ可能性があるとみてか、それぞれに消火器をもち消火活動がはじまりました。
2月末で乾燥していた時期。
火の回りがはやく、この空き地の半分以上は、あっというまに燃え尽きてしまいました。
消防署へ連絡をしたのかしなかったのか定かではありませんが、皆のそれぞれの消火器でなんとかおさまった野火事でした。
この炎上からの熱と煙臭はすごいものがありました。
2度目は自宅コンドミニアムの火事(2012年10月)
プールに面する窓もドアも開け放し、心地よい風でのんびりしていた日曜日の4時ごろ。パ~ンパーンという爆発音がするも、近くでの爆竹か車のパンクかとおもい、また、何か燃えているような臭いはあったものの、近くでごみを焼いているのだろうと気にしませんでした。
また、しばらくすると
バァーン
という、ものすごい爆発音。
それとともに、開放していた窓とドアから、もくもくとたちのぼる黒煙がみえたかと思うと、炎のにおい。
何ごとかと慌てて煙がでている中央のプールを確認すると、1階部分のプール更衣室、ロビー方面からもくもくもくもくと煙が舞い上がっています。
WE ARE ON FIRE!!!
すでに火事の気配を察して犬を手にした娘とかたまっている息子に、靴を履きすぐに避難できる状態でいるよう指示。
その間、主人は3台のラップトップを抱え、私は、パスポート等の貴重品と、引き出しからいくつかのバスタオルをもちだし、いざ、すぐ目の前にある階段への非常用ドアを開けると、そこはすでに煙で充満。
子供たちにタオルで頭と顔をおおうように指示し、(もちろん私たちも)煙のすくない別の階段を利用して階下へ。
その間、亀を連れ出すのを忘れたことに気づいた子供たちに、その救出を仰がれるも、またの爆発がおこるのではという不安感、何よりも充満してきている煙りと化学臭に、
危機感はかなりのもの。
非情にも亀たちをおきざりにしてしまいました。
出火場所だとおもったプール横の1階ロビーを避け、たどりついた地下1階から表ゲートへ向かおうと階段踊り場をでると、
すでに形を有しない掃除用部屋から、
ものすごい勢いで赤い炎が外へ向かっている火災現場。
また、そこには爆発したとおもわれる黒焦げのバイクが。
こんな間近でメラメラと燃え盛り噴出している炎で、また何が爆発(次は車?)、もしくは天井が崩れるかわからないような状況を目の当たりにして、
危機感はすでに最高潮。
ところが、
驚いたことに、
多くの住人達は、それぞれの子供たちを含め、
その炎が燃え立つところから、7~8メートル程のところで、熱風を感じながら火事見物。
You gotta admit though,
fire is fascinating!
何人かの住人は、この地下までおりてきた瞬間に、車が火災元に近いことに気付き車の鍵を取りにもどったり車を移動していたり。
その場に立ちどまって火事をみているよその子供たちにタオルをかぶせ、皆にも、地下二階の反対方向から避難するように誘導。(正直言って、こんな緊急事態、日本人らしさ満開)
ゲートへたどり着き、他住人と話しをしている際、誰も消防署に電話をしていないことが発覚。
あわてて電話をし(携帯電話は皆もってました)、また、そのときには、すでに何人かの勇士で、消火器や消火ホースを手に、消火活動がはじまっていました。
無事に逃げ出せたことから少し余裕がでてきてまわりをみると、ほとんどの人達がコンピューターを抱えている主人をみて、もってくるべきだったと嘆いているところ。
(いえいえ、そんなのよりも命のほうが優先です)
娘は犬を片手に、もう一方はタオルで何かをかかえこんでいます。
何かと聞くと、はずかしそうに、学校用の古い方の靴だと教えてくれました。(本人はサンダル履き)
息子はサンダル履き、パジャマ姿のままで、ぜんぶ燃えちゃうのかな、着替えもないし、食べるものも何ももってこなかったから死んじゃうよね。
あ~、亀も死んじゃう、とまだまだ不安の様子。その後、わりとすぐに到着した消防車の消火活動で、ようやく鎮火となりました。
どのくらい外で過ごしたのか、まだ焼けた臭いがただよう部屋へもどり落ち着いてくると、それぞれに何を持ち出すべきだったかとの意見が。
娘:古い靴ではなく、貴重なiPod(誕生日とクリスマスのギフトとして送ってもらったお金を貯めて、1年ほど前にようやく手にしたもの)をもっていくべきだった。(避難を考えた際、目の前にあったものがそのふるい靴だったそうです)
息子:着替えの服と食べ物をもっていかなきゃ。いえいえ、何ももたず、生き物を優先したあなた達が正しいのです。
亀も皆も無事だったことが何よりでしたが、
この経験から、
- 無事に逃げ出すことが優先
- 可能であれば靴を履き、タオル等で覆って避難
- 火事では必ず階段を利用
- できるだけ煙を吸い込まないように
- 999への連絡
この火事は、用務員室(掃除用具部屋)でのたこ足配線からおこったものでした。
日曜日で、お掃除の人達もいなかったことから、地下での発火からの燃え広がりに爆発音があるまで誰も気づかなかったのです。
これが、夜中におこっていたとしたら、もっと大変なことになっていたかもしれません。
3度目の正直
去年の何月だったのか、主人が近くにあるコンドミニアムの知人宅に訪問していた際の火事騒動。すぐ隣の巨大コンドミニアム建設に関わる作業員達は、その知人宅コンドミニアムに隣接した広場を簡易宿泊所としています。
その広場と板で仕切られた警備員ゲート横に車を駐車し、知人宅へいると、英語を解しない警備員のお兄さんがあわてた様子で現れました。
どうやら、車のことで慌てているようなので、駐車場へ向かうと、その仕切り板の向こう側では火災が発生しているところ。
すでに異常な熱をもった車を移動したところ、すぐ近くの一軒家に住む友人が、子供たちを連れあわてて車で避難しているところでした。
消防車の到着で大事にはいたらなかったようですが、建築作業員による調理中の出火だったとのこと。
プロパンガスだったのか、友人によると、かなりの爆発音と炎上があったようです。
4年間で3度の火事騒動。
多いですね。
不注意もさながら、マレーシアでは電気配線不備での火事騒動が多いのも特徴的です。
高級住宅地であっても、予算削減のために電気技師による配線デザインなどなく、また、建築作業員が電気配線を行うというのがマレーシア。
居住地の電気ヒューズがとびやすかったり、ちょっと気になる電源元があるような場合は、電気点検を考えてみるのがいいかもしれません。
マレーシアでの地震騒動
マレーシアそのものでは地震はおこっていません。が、
2004年12月26日のインドネシア、スマトラ島沖地震に、その後の近辺で発生した多くの地震。
シンガポールでもマレーシアでも体感できました。
2004年の大地震以降は、ジョホールバルでも、緊急食料品等が入った避難用バッグを準備する家庭もありました。
4階程度でも揺れは感じますが、10階以上ではかなり激しい揺れとなります。
こういうとき、シンガポール、クアラルンプール、ここジョホールバルでも、あわてて外へ飛び出す人達がたくさんいます。
こんな揺れ対応策も考えておきましょう。
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