その理由は、「意見の違いを公共の場で語ることは、政治上の集団的責任の基本概念に反し、また、国民に不安をまねき、国政に悪影響をあたえかねない」というもの。
この発表後、CIMBグループ会長で、ナジブ首相の弟でもあるダトゥク・セリ・ナジル・ラザック(Datuk Seri Nazir Razak)は、インスタグラムのアカウント上、マレーシアの現政府内の嵐を放置するなら、「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」のような波乱を引き起こすであろうと警告。
イメージ:The Star Online |
マレーシアが「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」の世界になるのか?
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、中世を舞台にしたTVシリーズ。王国コマンダーのスキャンダルを公開すると迫ったことで死刑を宣告された第二コマンダー、エダード・スタークのイメージに「勝利か、死か」の引用があるポスターをインスタグラムにて公表。イメージ:BBC |
ワンマレーシア資金汚職疑惑に対峙する反対勢力
BBCニュースは、ナジブ首相は、内閣をサポーターでかため、問題のワンマレーシアDB資金汚職疑惑への批判を鎮めようとしていると批判的。今回の首相批判による危機感は、2009年就任以降の6年間で最大のもの。首相本人が否定し続けるにもかかわらず、批判的な意見に、説明を求める質問が続き、国民が「真実」を望んでいることが伺えます。
アナリストのスンは、今回のリシャッフル(改造)で、一時的に圧力を緩和することはできるものの、ナジブ首相の元師匠でもある前首相マハティアに、野党からの厳しい意見はとどまらないであろうと予想しています。
政治家だけでなく、法務総裁に検事総長までもが交代
マレーシアの金権政治はまったく目新しいものではないものの、食料やペトロの補助金がカットされ、新たな消費税の支払いを余儀なく受け入れることとなったマレーシア人にとって、この汚職疑惑に関わる莫大な金額は、非常に興味深いものです。今回の内閣改造に含まれた法務総裁、検事総長(Attorney General)の交代は、マレーシア国民が真実を知ることができるために対峙していた人たちだっただけに、不満と疑問が、ますます大きくなっているのを感じます。
今、マレーシアの世界に注目されていることが汚職問題、というのもなんだか残念ですが、それだけに、様々な国に有力者たちの関連があるといわれ、今後の動きから目が離せません。
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