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2014-03-19

国際女性の日集会―マレーシアの教育体制に、このごろのマレーシア

ジョホールバルでの国際女性の日(3月8日)の集会 マレーシア航空機行方不明の日に開催 記事


その後、マレーシアの教育体制をおもう

マレーシアの教育システムは、イギリスにならい小学校6年間、中等高等部の3年間に2年間をおえるまで就学する子供たちが多く、実際の義務教育である小学校6年間は、ほぼ100%の就学率だといわれます。(この中には、前記事にある出生届のでてないこども達は含まれていません)

以下の図は、フランスでマレーシア教育をすすめるサイトのものですが、イギリス教育での重要な国家認定資格試験であるGCSE/A-levelと、マレーシア教育、日本教育の対比期間がわかります。

http://www.mfuc.org
http://www.mfuc.org

また、マレーシアでは、一般的には7歳にはじまり17~18歳までの期間は就学している子供達が多いように思っていたのですが、義務教育期間は小学校6年間のみということで、実情は違うようです。

この裏側には、私達外国人には多種民族が仲良く暮らしているようにみえるマレーシアではあるけれど、マレー系の学校は小中等高等部の6年、3年、2年間を公立校に通えるものの、中華系にインド系は小学校のみが公立学校で、その後は小学校6年時の試験にパスした上でマレー系の公立学校かそれぞれの私立学校(政府の援助はないため、地域、民間事業、保護者からの寄付金でなりたっている学校)へ行くこととなるのです。

新聞記事に目を通したり、地元の人達と話をすると、このような政府の学校援助問題はそれぞれの学校施設をはじめ、大学進学時の奨学金システムも含め、いろいろな討論があります。

また、中華系、インド系がこの不平等を訴えているとき、公立であるマレー系でもバス代料金高騰への不満などがあったり、公立であっても日本のように学校給食などあるわけでもなく、マレーシアの教育サポート体制問題が少しみえてきます。

こういった背景を考えると、確かに小学校を終えた時点で、学校教育を終了する子達がいるであろうことも理解ができます。

イギリス教育との比較

マレーシアの学校教育システムの基盤であるイギリス本国では、5歳にはじまり16歳で義務教育の終了となるのですが、その後の1~2年間の高等教育学校に職業専門学校就学の重要性から、18歳までの公立カレッジ施設が整っています。

イ ギリスでは、通常16歳で受ける中等義務教育終了資格試験後、その成績と希望により大学進学のためのシックスフォームカレッジ、プリユニバシティを私立校であったり公立校から選択することが可能です。

ここで職業専門学校(カレッジ)等へもいかず、就業できる技術もないままの若者が増えてきたことから、18歳までの公立カレッジ(一般的にコンプリヘンシブスクールといわれるもの)が充実しています。

マレーシアでも、マレー系学校のみでなく他学校も、このような制度にする動きが必要なのではないかと思います。

子供達の数が多い = 発展していく国?

そうでしょうか?

その子供達に家族、社会全体でしっかりと手をかけ

教育を受けた子供達の数を増やす

こと。

充実し、社会の一員であるという
自立意識をもった子供たちを増やしていくことが、
発展していく国の要素なのではないでしょうか。

ボートピープル難民受入国であるマレーシア

マレーシアでも一時的受け入れとはいっているものの、以前であればベトナム、今ではミャンマーからであったりのいわゆるボートピープル、難民、亡命希望者を受け入れています。

この難民の子供達というのは、出生届のない子供達のように、マレーシアの公立学校へ通うことができません。ジョホールバルの国際女性の日 集会 にてジョホールバルでの出生届のない子供たちのことについてふれています)

そこで、このような子供達の教育が必要であると、マレーシアでは現地NGOと国連難民協会の援助で特別学校を設置しています。

ジョホール州でも、4~5年ほど前に、コタティンギで学校へ送ることのできない難民の家族の願いから、寄付金をもとに学校ができました。

今では国連難民協会からの援助もあるものの、ほとんどの経費は寄付金にてまかなわれている状況とのこと。
難民を受け入れ、そして、あとは住民達の慈善心で教育が行われるている実情。

各国によって、こういった難民の子供達の精神面、教育ケアなどを含めた難民(人間)を受け入れる制度も違うのでしょうが、現マレーシアの現地情報をみききする限りでは、命は助けたかもしれない、しかし、人権擁護面をみると難民受入れ側としての体制を少し整える必要があるのではないかと思う中、国連難民協会からの援助金にしろチャリティ援助金、いったい、どこで使われているのかとの疑問もわいてきます。

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このごろのニュースをおもう

このところの断水にはじまり、ヘイズ煙害、そしてマレーシア航空機問題。

このマレーシア航空機行方に関しては、すでに他国からも非難を受けており、

また、アンワル支持者であったパイロットの、アンワル実刑判決に対する抗議ではないか、などとの実際に機体を探すよりも政治上の黒白に利用されているような感があったり、

なんだか、モンゴル女性殺人事件のような後味の悪さがすでにでてきています。


国際女性の日集会の雑談で、これからマレーシアはさんざんな批判を受け、大変だろうとの話がでてきました。

シンガポールでは、すでにマレーシアからの人材に対して、公的機関では昇進度が下がってきているとのこと。

非常にいたい部分は、欧米大学へ進学した優秀なマレーシア人学生は、そのまま海外に残るケースが多いことです。

今のいろいろなニュースをおもい、マレーシアはもしかしたら優秀な女性が表にでてくると随分と透明性がでて、問題を直視できる国になるのではないかと思ってしまいます。

すでにマレーシア生活をはじめられた方であれば、公的機関でアンダーテーブル(賄賂)の可能性など微塵もないような女性職員の真面目さに気づかれているでしょう。

あまり、女性の権利向上などと騒ぎたくはないのですが、ここ、マレーシアでは、ぜひぜひ真面目で優秀な女性達にどんどんと活躍してほしいところです。

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