駐車後、まだ車の中にいるところを、この近辺を物色中であったろう二人組みのバイク乗りに襲われたものです。
パラン(大きなナイフ)を利用して、窓ガラスをおどろくような速さでこわしての強盗。
これまでも、信号待ちや駐車中の車の窓をパラン等で叩き壊されての強盗事件というのは発生しているものの、このようにお店のCCTVに映し出された犯行現場がFacebookやYoutubeを通してひろまったことで、いろいろな反応がでてきました。
- 中には、この女性ドライバーは一体何やってるんだ。
- クラクションをならすべき。
- 犯人が窓ガラスをこわしにきた時点で、すぐに車を動かすべきだ。
この後、すぐに警察へかけこんだこの被害者によると、ナイフを向けられたので抵抗できなかったとのこと。
これが、こんな事態での通常の反応だと思います。
逆に抵抗しなかったことで、怪我をおうこともなかったのかもしれません。
ひったくり強盗被害(スナッチ泥棒)のおこる状況
同時期におこった私と友人の体験談
私も、一度、給油所(ペトロステーション)でオイル点検をしてもらっている際にひったくり強盗の被害にあいました。- 普段は、必要な現金だけをもって外にでるところ、
- これまでやったことのなかったオイル補充の料金がわからず、すべてが入ったバッグをそのまま持ち出し、
- どうしてなのか、これまた、いつもなら車内に残す携帯電話までも、わざわざバッグにいれて外へ
前日のパーティでぼんやりとした頭で、バッグを肩がけにしたままステーションのおじさんのオイル点検をみていたところ、
その給油所の裏で様子をみていたバイクの二人組みに、後ろからひったくられた次第です。(給油所の裏にある家の人の証言―バイクがずっといるので、気になっていた模様)
これは、本当に迂闊でした。
また、同じ時期に、カフェの外で友人達と話し込んでいるところを、通りすがりのバイクにバッグをひったくられて怪我をした友人の話をきくと、 あの時、確かに油断していた、ということでした。
外で話をしている際、彼女達をみているバイクの男性には気づいていたそうです。
ただ!
好感のもてるみかけで、ギラギラと狙っているような感じがなかったから、気にしてなかった、とのこと。
また、私のバッグは、紐部分が切れたために開放されて倒れることもなくすんだものの、この友人は、条件反射で引き戻そうとしたことで倒れ、打ち身擦り傷が長くのこっていました。
ともに、何かしら「迂闊だった」と思えることでひったくり強盗にあっています。
ひったくり強盗を殴りつかまえた女性も
襲ってくるバイクに気付き、逆に押し返したり、殴りかかったりしたことで、盗賊を倒した人達の話もたまに聞きます。1件、子供達と歩いている目の前でおこりました。
道路の反対側を歩いていた女性のバッグをひったくろうとしたバイクの男性。なんと、瞬間的な張り倒しで、男性がバイクごと転んだのです。
まだ、小さかった子供には、通りがかりのバイクの男性を、突如殴った悪い女性のようにみえたようです。
車をおいかけてのひったくり強盗
ひったっくり強盗では、大抵は、引きずられることで大怪我をおったり亡くなる人達があるというのが、マレーシアのみでなくどこでも起こっている危険な犯罪です。また、このビデオのように、真昼間の街中で、駐車中、停車中に狙ってくる犯罪では、どうやって用心すればいいのかという意見もあります。
チャイニーズニューイアーホリディの前に、銀行にて会社用の大口現金を窓口で受け取った地元の友人は、1人で運転する車が信号停止の際、数台のバイクに囲まれ、窓を割られて現金の入ったバッグを盗まれました。
彼女は、バッグを渡すまいと抵抗したこともあって、ナイフなのか割れたガラスでなのか、両手に怪我をおいながらも、交通量の多い中、狭い通りへと向かった数台のバイクを追走。
この間、彼女は、タクシーをはじめ、他の車にもぶつかっています。
その事態に気づいた商店街の人達が、1台のバイクの捕獲に成功。
ここで、皆に殴られ蹴られ、はれあがってしまったこの犯人グループの1人は、奪ったバッグは持たず、インドネシアからの泥棒行脚集団のことは警察の調べでわかるも、行方が知れず、現金がもどってくることはありませんでした。
彼女は、とにかく必死で抵抗した上に、バイクをおいかけてしまったけど、とても危険なことをしてしまったと、逆に、自分の気性の強さからの抵抗と追走で、もっと、とんでもない事故をおこしたかもしれない、と反省していました。
これは、銀行内とこの犯行グループとに連絡があったであろうと推測はするも、その関連性もわからずしまいでした。
数ヶ月前にジョホールバルのセカンドリンクに近いゲランパタで起こった日本人男性が被害となる車上強盗事件も、会社から銀行へ向かう途中の信号待ちでおそわれたもの。
パランで怪我をおわれたものの、幸いにも大事にはいたらず、また、現金は、奪われた鞄ではなく、他に保管してあったとのこと。
バッグのひったくりにあって以降、街を歩く場合も、車での移動であっても、バッグの中には身の回り品と小額の現金のみにし、貴重品にもし多額の現金を持ち歩く際は、できるだけポケットであったり、バッグとは別に携行するように気をつけてはいます。
もしひったくられたら、ひっぱり返さない、と念にはいれてますが、こればかりはわかりません。
ひったくり事故防止
路上でのバッグ等ひったくり事故防止:
- 歩く際は、できるだけ車やバイクと逆方向を歩き、近づいてくるバイク等に用心する
- バッグを肩掛けにするのは避け、また、道路側とは逆の手で運ぶ
- 駐車場や自宅近くでは、不審な人物がいないか注意する
- 貴重品は、できるだけバッグ以外で携帯する
- ひったくりにあった際は、バッグをひきもどそうとしない
車上犯行防止:
- 車の窓には強化保護シートを貼る
- 駐車中に、貴重品がはいってないにしてもバッグ等を残さない
- 駐車後、車をでる直前まで周りの様子に気を配り、エンジンはでる直前に停止するようにする
- 走行中も外から安易にバッグ等がみえないように足元へおく
- Touch n Goのスマートタグ器等、私達にとってはほんのRM100(3,000円)ほどと思えるようなものや、大量の小銭を外からみえるところに放置しない
日本とマレーシアの犯罪発生率の比較
在マレーシア日本国大使館サイトのマレーシア生活安全情報の中で、日本とマレーシアの犯罪発生率の比較があります。以下は、その転記です。
2010年、マレーシアでは、約17万7千件の主要な犯罪(知能犯罪、薬物犯罪等を除く殺人、強盗、強姦、傷害、窃盗)を認知(警察が届け出を受理)しました。
日本とマレーシアの犯罪統計(2010年)に基づき、また、殺人と強盗を例にとって、その件数を「人口10万人当たりの発生率」(以下「発生率」とい う。)に換算して、説明すると次の通りです。
- 殺人
マレーシアでは年間487件の殺人事件を認知。一方、日本では、1、067件の殺人事件を認知。それぞれの国の人口一人当たりの発生率で比較するとマレーシアは日本の約2.1倍。
- 強盗
マレーシアでは年間約21,333件の強盗事件を認知。一方、日本では4,029件の強盗事件を認知。人口一人当たりの発生率で比較するとマレーシアは日本の約24.4倍。
これは、2010年時の比較データで、被害を聞くことが非常に多かった2006年~2008年以降、ひったくり強盗に家屋窃盗の話しは、あまり聞くことがありませんでした。
近年、特に、ここジョホールバルでは、シンガポール人のみでなく、シンガポールに住んでいた外国人を筆頭に、海外からの移住者、短期的労働者人口の急増で、被害件数は、この2010年より、もっと増えているのではないかと思います。
バイクを利用しての強盗等は、逃走経路として使いやすいのかと思われるような場所や、クアラルンプールでいうなら、外国人が集まりやすい場所であったり、日本人会の近くの路上で狙われたりと、犯罪多発地があるものです。
大使館からのメールマガジンを含め、地元のニュース等を常に意識することで、ずいぶんと犯罪防止につながるのではないかと思います。
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