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2018-04-16

東南アジアのUber、グラブによる買収撤退!シンガポールが5月までねばる理由!

4月8日、2013年以来、マレーシアのタクシー利用を、より安く、より安全にしてくれた配車サービス事業のUber(ウーバー)が、他東南アジアの国々とともにGrab(グラブ)との買収合意で、マレーシアより撤退となりました。

Uberの撤退で、非常に不便に感じていること結構あります。また、グラブ独占市場とさせぬべし!?、新たな配車サービスアプリも試しています。<<マレーシアのタクシー・配車サービス利用情報>>
また、お隣シンガポールでも、マレーシアや他東南アジアとともに、同時期にUber撤退の予定でした。

ところが… おやおや…

普段、あまりシンガポールびいきではない私が、ついつい、がんばれ!ってひやかしたくなるほど、Uber撤退をひきのばしています。

シンガポールが Uberウーバー撤退を引きとめる理由

[写真引用: Channel News Asia]


シンガポールでは、5月7日まで、Uberの利用が可能!

シンガポールに行かれる方は、Uberアプリ削除しないで
東南アジアのいくつかの国では、Grab-Uber合併発表直後、価格、運転手への影響が消費者や運転者に及ぼすであろう悪影響を懸念。

現在、Uber撤退を遅らせているのは、シンガポール競争価格検討消費者委員会(CCCS)
  • シンガポール競争法第54条に違反する可能性があると疑う「合理的な根拠」
  • 市場が開放的で競争の激しいことを確実にする
  • Grab(グラブ)が顧客およびその旅行履歴に関するUberの運航データ取得を防ぐ
  • グラブとUberのシステムが、乗客と運転手の料金を維持すること
  • グラブ・プラットホームへの移行がオプションであることを忘れないこと
などの理由で、調査検討後、Uber撤退を許可なんて、かなりの強行姿勢です。

これに対し、グラブからは、この遅れはいたいだろうものの、丁寧な対応策がだされています。

さすが、明るい北朝鮮といわれる独裁的国家のシンガポール。

自由競争なんか許さぬ!ばかりに、他国企業の買収による事業撤退まで引き伸ばすとは。

正直なところ、すでに買収されているものを、引き伸ばしで使っても皆が消耗するだけでは?とあきれる部分はあるものの、消費者と運転手の利益を第一としてふんばるところには、ちょっと拍手をおくりましょう。(あ。もしかして、グラブがマレーシアの会社だから、いやとか…)

また、シンガポールがこれだけ踏ん張って、価格引き上げ無し等の条件をとりつけた場合、これは、シンガポールだけに適応され、他国への適応はありません。

マレーシアを含めた東南アジアの6つの市場では、Uberはすでに閉鎖。現在利用可能な「UberEats」サービスは、5月末に「GrabFood」に移行するようです。

Uberウーバー撤退に憂鬱なシンガポール、一体なぜ?

[写真引用: Channel News Asia]
[シンガポール] ― 2016年、中国北京では、Didi ChuxingがUber事業を買収後、わずか数週間で、ディディーヒッチサービスの運賃が20%上昇。成都や西安などの主要都市でも料金割増になっているとの報告が続きました。

また、ディディは、週末の補助金を全額削減するなど、北京の運転手のボーナス的補助金をも削減。1年後には、中国の公式新華社通信が「変化した」価格上昇を訴えた、という前例からの懸念が、シンガポールのUber撤退を引き伸ばせているようです。

GrabグラブがUberウーバーの東南アジア事業を買収したことによって、この中国と同じシナリオが再生されるのではないかというのが、シンガポールの規制当局と専門家が不安を感じている部分です。

運賃や手数料の引き上げに関するグラブの約束
Grabは、「短期~中期的」に引き上げないことを約束しており、グラブ・シンガポールのリム・ケル・ジェイ会長は、市場の競争力が良好であることを考えると、独占権に対する懸念は理解できるものの、「不当である」と述べています。

3月26日、Grabが、東南アジアでUberの事業買収を発表以来、各国の議会では、取引が市場に及ぼす影響の評価議論が交わされました。また、シンガポール、マレーシア、フィリピンでは、取引が競争を妨げるかどうかを判断するために、反トラスト・ウォッチドッグでも検討。シンガポールの規制当局では、ポイント・ツー・ポイント交通部門への影響を検討しています。

また、この買収取引で、UberはGrab株27.5%を取得、Uberのコスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は、Grabの取締役会に参加。

GRABの反論をすみずみまで検証するシンガポール

グラブの保証にもかかわらず、シンガポールの専門家は、会社は、最終的に損失補填のためにその費用を引き上げるであろうことを指摘。独占をもたらすかどうかについては、意見が分かれています。

シンガポール国立大学(NUS)ビジネススクールのロー准教授は、買収完了後の初期段階に、消費者と運転手が影響を受けることはないであろうが、その後に変更する可能性がある、と語った。

ロー准教授は、この懸念の例として、中国でのDidiのUber買収後の料金値上げを挙げている。
取引後、しばらくたったあとに反競争的または望ましくない慣習が出てくることがあります。
都市運輸専門家朴博士は、数年後に市場シェアを獲得するために、投資回収の方法を見つけなければならない、と語る。
そうでなければ、何がポイントですか?シンガポール社会科学大学(SUSS)に所属している朴博士は、彼らのビジネスの目標はひとつであることを強調。
2016年、世界で最も価値の高い事業主ディディが、2年間に20億ドルの資金調達が必要だったとされるUberとの激しい競争の中、Uberの中国事業を買収。

しかし、中国では、Meituan Dianpingを含むいくつかの配車サービス事業が、南京で、初の乗り放題プロジェクトを打ち出ししてもいる。Meituanは、今年、北京と上海を含む7つのパイロットイニシアチブを展開している。

ディディの独占市場になるかと思われた中国市場の競争市場について、NUSビジネススクールのYang Nan教授は、Meituanのような主要競争相手がでてくるまで、中国市場は、1年以上待ったことを指摘。「マーケットプレイのバランスを取る」ことができるかどうかを判断するのは早すぎると述べた。
[4月10日 Channe Nnews Asia | 翻訳/要約:Tropicallife]

実は、この記事はまだまだ続き、いろんな理由がでてきますが、読んでいてつかれたので、ここで終了。気になる方は、リンク先記事をどうぞ。

マレーシア事業って、ほんっとに、買収すきだな~と思ったグラブのUber買収劇でした。

UberウーバーはGrabグラブより断然使い心地が良かったので憂鬱な私

シンガポールとは、ちょっと違った理由で、私は、Uberの撤退、ちょっと憂鬱です。

Uber はやっぱり洗練されていた!

このひとことです。

東南アジア的なのか、マレーシア的なのか… 目先のもうけ…重視ではなく、しっかりとした気配りがありました、アプリのシステムもカスタマーサービスも。

ビジネス登録もでき、必要であれば、ビジネス利用分は、直接、別清算とすることもできて、驚くほど、いろんなことがスムーズにできていたUber。

今年にはいって、Grab料金のほうが安くなったり、プロモーションを行ったりで、私は、どちらか安いほうを…なんて利用していたのだけれど、子供たちはUber1本!

今もがっくりするくらい、あのシンプルすぎるシステム、いやだわ~。

ま、こんなこと嘆いていてもしょうがないので、これから、せめて、ファミリー登録や、ビジネスの支払い直接なんて、そこまで開発してほしいです。

Grabグラブの独占市場とならないように…

そして、もちろん、まだまだUberの代替にはならないけれど、とりあえず、新しい配車サービスアプリはダウンロードしました。

Grabよりすこしだけ高め。でも、距離が遠くなると、結構、グラブととんとんか安くなるような。

まだ、こちらは開発されたばかりで、支払いはCashのみ。

これが、もうちょっと改良されて、Grabよりさきに Uberの気配り機能がついてきたら、こっちへうつる予定ではありますが。

タクシー・配車サービスの利用情報まとめに、新しいアプリもはいってます。
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