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2015-08-30

クアラルンプールの市民団体大規模デモ行進とジョホールバルでの集会

マレーシア在日本大使館からも、この29日(土)、30日(日)のクアラルンプール市内での市民団体「Bersih」の大規模なデモに関する注意を呼びかける連絡がでていました。(Bersihについては、記事後半にて。。。)



クアラルンプールでは前首相マハティール氏が突如の参加

29日土曜日の KL でのデモ行進には、友人たちも参加するということで、気になっていました。ラリー行進は騒ぎがおこることもなく平和的に行われた上に、なんと、Tun Dr. マハティール氏まで行進に参加という盛り上がりようだったようです。

写真: StraitsTimes.com

ストレイツタイムズは、8月29日土曜日に開催された Bersih 4ラリー行進についてのナジブ首相の言葉を次のように伝えています。

すべてのマレーシア人が政治的意見の相違にかかわらず、8月31日の独立記念日(Merdeka)を特別なものとして祝うべき大事なときに、歴史的にも重要なメルデカ広場で、個人的な感情をあらわすなど、主催者と参加者は、まったく浅はか、貧相(shallow and poor)で愛国心に欠けている、といった内容のようです。

写真: TheMalaysianInsider.com

クアラルンプール市内の警察バリヤ等を避け、平和的に行われた土曜日の Bersih 4ラリーでは、マレーシアで最長期間、首相を務めたTun Dr. マハティール氏が予告なしに参加という驚きの瞬間があり、メルデカ広場周辺に集まっていた数千人の参加者は歓喜にあふれました。

マハティール氏は、この参加で、群集にまじって手を振るのみでなく参加者の握手にもこたえ、「Teruskan、teruskan」と、クリーンな(透明性のある)政治を求めるための戦いを継続することを述べています。

ジョホールバルでのデモ行進


また、ソーシャルネットワークを通して、ジョホールバルからクアラルンプールへ向かう集団があるのみでなく、ジョホールバル市内、ティスルホテルの目の前に位置するDataran Bandaraya(時計塔とサッカー場のある広場)にて、土曜日の夕方からデモ集会があるとの記事がひろまっていたものの、でどころ不明。

また、ラリー集会の申請もでていないことから(違法扱い)、ガセネタであるとし、警察からも集会などないという警告がでていました。

ところが、この夕方から黄色い服をきたジョホーリアン500人以上が、この時計塔広場に集まってきたようで、主催者なくとも目的を持ってやってきた人たちの熱意がしっかりと伝わってきました。

写真:TheTakyatPost.com

この時計塔のまわりの道路から海沿い市街地にかけては、この日曜、月曜日のマレーシア独立メルデカ記念日式典のため、早朝からお昼ごろまで通行止めとなる場所もあります。

また、ジョホールバルセラタンの警察署長は Bersih 4.0の目的での集会、行進は、(集会届けがでてないこともあり)違法とみなされる。特にダタラン・バンダラヤエリアから市街地にかけては、警察職員を配備し、集会の監視に制御権がある、と伝えています。

クアラルンプールを主に、マレーシア各地で行われるとおもわれるデモ行進、集会は、土曜日の夕方から日曜日の真夜中まで34時間行われる予定となっています。

日本大使館からの注意情報、そして、ニュース記事にて、このデモ行進は違法であると伝えられていること、警察の取り締まりどころか、それに対抗する勢力が暴力行為にでるといったチラシ等があったことからも

  • デモ行進の市民団体が着用する「黄色いTシャツに、反対勢力が着用するといわれた「赤いTシャツなどを着て外へでない。また、それらしき人たちが集まっている場所へは近寄らない。
  • また、デモや集会に遭遇し、その模様を撮影した場合、警察官の職務質問や警察署への任意同行を受ける可能性が高いので十分に注意しましょう。

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Bersihとは?

マレー語で「クリーン」という意味で、2006年に、自由で公正な選挙のための徹底的なプロセスの改革を求めて構成された非政府組織の市民団体です。

マレーシア市民団体の集会、デモ行進

2007年11月:クアラルンプールにて、マレーシア選挙制度の矛盾、腐敗疑惑への抗議として、市民団体 Bersih として初のデモ行進が行われ、シンボルとしての黄色いTシャツを着用した3~4万人が参加。

2011年7月:「Walk for Democracy(民主主義のためのウォーク)として、第二回目のラリー行進が、サラワク州選挙での投票談合疑惑、選挙権侵害被害への抗議として行われ、5万人が参加。

このラリーは、海外在住のマレーシア人の間でも行われましたが、マレーシアでは、警察によって、行進停止の目的で催涙ガス、化学物混入水砲が使用され、1000人以上が逮捕されました。

2012年4月:選挙制度改革の調査結果として、野党少数派の意見報告書が含まれていなかったことから、3度目のBersih集会、ラリー行進へとつながりました。

参加者は、クアラルンプール Dataran Merdeka広場へ向かって様々な場所から平和的なラリー行進を行っていましたが、一部のデモ参加者が警察のバリケードを突破したことから乱闘へ。

またの催涙ガスに化学物質混入水大砲が使用され、数百人が逮捕されました。

このラリーでは、街頭抗議に参加した野党指導者アンワー氏を含む6名の政治家が起訴されましたが、後に無罪放免となっています。

今回のBersih 4.0とは?

この29、30日に開催予定のラリー行進は Bersih市民団体の4度目のデモ抗議であることから「Bersih 4.0」とかかげられています。

その抗議内容としては、ナジブ首相の辞任要求のみでなく、このような首相の汚職問題を予防するための組織改正の推進案もふくまれています。

市民団体 Bersihは、1MDB汚職疑惑を国家の重要問題として取り上げていたアブドゥルガニ司法長官に複数の閣僚を除名したことが、今回のデモ抗議集会へのきっかけであったと伝えています。

主催者は、このラリー抗議行進は、クアラルンプール、クチン、コタキナバルにて、8月29日の午後2時から8月30日の深夜まで開催されることを発表しています。

警察の対応は?

マレーシア警察は、今回の Bersih 4.0はラリーポイントとしての場所、施設所有者からの集会許可を与えられていないとし、違法であると宣言。

集会参加者は、平和的集会法のもと、法的措置を受ける可能性を指摘しています。

警察インスペクタ総長は、暴力、暴動を扇動しないよう、すべての機関に警告をだしています。

また、反Bersihグループが、市民団体デモ行進、集会への対応としてパラン等を利用した訓練を行っているとの報道については、UMNO(統一マレー国民組織)のグループリーダーからの、自己防衛のための訓練で、暴動をおこす目的ではないとの回答を伝えています。

警察では今回のラリーで、3万人の警察職員を動員することを伝えています。

市民団体 Bersihチーフのマリア・チン・アブドラはデモ集会は予告どおり平和的に行われることを確実にするため、参加者は警察と協力する旨を主張しています。

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