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2014-06-12

シンガポールの島々特集とラッフルズ

シンガポールのあまり知られていない島特集にでてきたラッフルズ灯台をみて、「ラッフルズ」について、以前から疑問に思っていたこと。

先ずは、

シンガポールの知られざる島々


海賊と戦い、また、病人を癒し、島のコミュニティを設立したといわれるKeng、もしくはYang Melekingという伝説の女性によって命名された島「Pulau Seking」には、「聖地」といわれる墓があり、この女性の墓であると信じられています。

別の島、「Pulau Hantu」のHantuは、マレー語で幽霊で、「幽霊の島」と名づけられています。これは、古代のマレー戦士の戦いから、それらの幽霊が島に漂っているとのこと。

straitstimes.com - シンガポール南に位置する「幽霊の島」

さまざまなホラーストーリーにもかかわらず、色鮮やかなサンゴや多様な海洋生物が多いことから、釣りやシュノーケリング愛好家の間で人気の場所であるとのこと。

また、シンガポールアーミーの戦闘練習場として利用されている島があったり、

Sir Thomas Stamford Bingley Rafflesの名前をつけられたラッフルズ灯台のある島「Pulau Satumu」は、ダイビングなどに人気のようです。

straitstimes.com -ラッフルズ灯台
- www.straitstimes.com/news/singapore/more-singapore-stories/story/singapore-islands-you-may-not-have-heard-20140611

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ジョホールバルのラッフルズ


このSir Thomas Stamford Bingley Rafflesは、1800年代に東インド会社の派遣員としてマレー半島へわたってきたイギリス人です。

日本語での説明が、シンガポール日本人会サイトにあります。 - www.jas.org.sg/magazine/yomimono/jinbutsu/raffles/raffles.html

ラッフルズといえば、シンガポールへ旅行にくるイギリス人でさえも一度は泊まりたいという、サー・ラッフルズ(Sir Raffles)の名前をつけられた「ラッフルズホテル」で有名です。

このホテルの創始者は、イランからのアルメニア人で、サー・ラッフルズにちなんだ名前のホテルとなったのはずいぶんと経ってからですが、

サマセットー・モームチャップリンも宿泊している設立当初から格式のあるホテルです。モームはシンガポールの雨季滞在時に「雨」の構想ができたのでしょうか。

ずいぶんと以前に、アメリカの投資会社に買い上げられたり、また、ほかの国の企業に買い上げられたりと、経営面では、さまざまな変更がみられます。

ここ数年、日本からの人たちとの会話から、ジョホールバル、ヌサジャヤに設立されているアメリカン・ラッフルズ・インターナショナルスクールにラッフルズ・ユニバシティが、

シンガポールの名門ラッフルズと同じ系列の学校であると思っている人たちが多く、驚いたことがあります。

なんでも、日本での報道を通して、あの「名門ラッフルズ」がジョホールバルのヌサジャヤに!」という風に伝わっているとのこと。

ここジョホールバルのラッフルズは、中国、インド、インドネシア、モンゴル、フィリピン、サウジアラビア、シンガポール、スリランカにタイといったアジアの各国で学校経営を行っているシンガポールの教育企業、Raffles Education Corporation Limitedによって設立されています。

Sir Rafflesも、設立当初、多大な寄附を行った名門ラッフルズは、Raffles Institutionによって運営されされており、ジョホールバルのラッフルズとは、まったく関係のない機関です。 - www.ri.edu.sg/#Page/NE/

Corporation Limited(会社企業)と、Institution(協会、機関)ということでも、ビジネスとしての学校経営と、教育目的の機関運営といった大きな違いがあります。

ラッフルズ・インスティチューションへ1930年代に通った(男子校で、女子校は別にあります - このあたりも昔ながらのイギリス式)リー前首相によるシンガポール・ストーリーの中で、この学校のDiscipline(躾、規律)に関する言葉(本からの抜粋)が、Wikiにあります。 - en.wikipedia.org/wiki/Raffles_Institution

「遅刻が続いたため、McLeod校長によって鞭打ちを受けたこと、また、女の子にウィンクをするだけでも、お尻への鞭打ちを受けたりと、あの時代は、非常に厳しい(良い)規律、躾を受けたことで、私たち男子生徒は、良い市民、弁護士、医者となることができた。」と、この学校での当時のイギリス式の教育方法を語っています。

学校では、現在も、厳格な規律に沿った躾を行っているとのこと。

2011年からは、オンラインを利用しての警告システムが設定されており、これは、カンティーン以外での食事、加糖飲料の所持、制服のみでなく体操服などの小さな違反での減点制度に基づいて、違反が続くような場合には、矯正指導や居残りセッションなどが行われるとのこと。

また、深刻なケースでは、クラスの前で、または、学校全体の前での鞭打ちが行われることがあるとのこと。

「鞭打ちによる躾」というのは、英国をはじめ、他ヨーロッパでも近年では厳禁とされているため、どの程度、行われているかは定かではありませんが、ジョホールバルにも、いまだ「鞭打ち」を行っている学校はあり、この学校では、入学に際して体罰を許可するといった書類に承諾しなければいけません。

これをよしとするか否とするかは別として、また、体罰は別として、学校で「叱られる」ことさえも、よしとしないご両親が非常に多いのも、このごろの子育ての特徴のような気がします。

学校で悪いことをして注意され、我が子は絶対にそんな悪いことはいいません、しません、といいきれるお母様方のなんと多いことか。

幼稚園のころから、「今日は誰も殴っちゃだめだよ。何か嫌なことがあってイラッとしたら、立ち去りなさい、深呼吸をしなさい」なんて、幼稚園の先生とともに落ち着かせる方法をいろいろと検討した我が息子のことなど考えると、わが子はいい子です、なんて堂々といえるご両親がうらやましいような、なんだか違うような。

悪いことをしない子供っていないだろうし、まわりと協調したり、ルールを守るように注意されたりしながら育っていくのが普通なので、あ、また、怒られちゃったね、まったく、なんてぐらいでいいと思うのですが。

子供の「いうこと」を信じるのではなく、子供の育っていく力を信じてあげるのが必要で、そのためには、学校の先生に叱られる、ほかの子供たちと喧嘩をする、そして我慢をするって、子供の大事な成長過程のひとつだと思うのです。


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