ジョホール州の緊急断水
4月2日木曜日朝、スンガイ・ジョホール(地図上、コタ・ティンギからパシグダン方面へ流れる大きな川)沿いの二つの水処理工場が強制的に稼動中止となりました。市街地のコンドミニアムでは、タンクに水がたまっているためか、不便は感じなかったものの、近辺の一軒家地帯では、本日の夜まで水が使えないという状態が続いているところがありました。
不思議だったのは、東側の大きな川でのオイル漏れであったものの、ジョホール西側への影響が大きかったことです。
クライの古タイヤ工場から川へのオイル漏れ
ニュースによると、クライの中古タイヤ処理工場からの、使用済みタイヤを燃やすための燃料が川へ流出したということ。セナイ空港すぐ近くのクライとおもっていたのですが、東側にある河への流出ということなので、かぎりなくコタ・ティングに近い工場なのでしょう。
「酸性雨」という言葉をおもいだす地域
クライからコタ・ティンギ近辺は、フェルダ(FELDA - Federal Land Development Authority - 政府系土地開発機構)のパーム林があり、コタ・ティンギの滝のみでなく、そのパーム林でのラリーでよく出かけることがあります。この地域、8年ほど前、まさか、この古タイヤ処理工場であるとは限らないとおもうのですが、高い煙突からモクモクと煙がでていて、そのまわりのパーム林がダメージを受けているのは明らかでした。
そのころ4歳を過ぎ、ようやく話し始めた息子が(話はじめ、ひっじょうに遅かったのです)、その工場の煙と傷んだ木々をみて、
「Trees die. Because of acid rain.(木が死んでいるのは、酸性雨のせいだよ)」と、つぶやきました。
もちろん大人の私たちが驚いたのみでなく、なんでもかんでもチャキチャキの小学校低学年の娘は、「What is acid rain?」と興味深げに質問。
まだ言葉のままならない4、5歳児が必死に大気汚染があたえる自然環境への悪影響を話していたのをおもいだします。
雨不足による断水と汚染による断水を機に
ジョホール州北部のクルアン(Kluang)では、雨量不足によって3月に計画的断水が行われており、昨年からの、クアラルンプール、セランゴール州に続き、ジョホール州で、一番断水の影響を受けている地域のひとつで、この計画断水でさえも、現在の政治のあり方を問われているのが実情です。そこでは、政治的な進展がないことへの不満に含まれて、デング熱感染のまたの増加、税金制度に水処理とその利用制度に関することが伝えられていました。
クリック応援おねがいします
翻訳を含めたサイト内記事の無断転載、無断コピーなどはご遠慮ください。一部引用、転載の際の連絡は不要ですが、引用元として当サイトへのリンクを追加ください。
1 件のコメント:
やはり一部地域では断水があったのですね。
つい先日、日本でもこんな事故が起こったそうで。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150329-OYT1T50042.html
そりゃ、マレーシアで起こりますよね……。
コメントを投稿